南蔵院 林住職のいい話 「ボルトのペンダント 」

ボクシング

昔、“海老原さん”という有名なプロボクシングの選手がいました。
その海老原選手がトレーニング中、自転車に乗っていた時に転んでしまい骨折してしまいました。

ボルト

すぐに手術が行われ、金属の板入れて4本のボルトで足と大腿骨をつなぎとめました。
しかし、現役復帰は難しく引退することになりました。

引退後はジムの会長となり、後輩の育成と選手のスカウトの仕事に就きます。

そうすると、飲む機会が多くなり、ボクシングで肝臓を痛めていたことがあったのかも知れませんが、肝硬変で吐血して病院へ運ばれます。

ボクシングでは強い海老原選手ですが、自分がこのまま死んでしまうのではないか?という、死への恐怖の心構えが出来ておらず、静脈瘤破裂の治療のための手術を拒否してしまいます。

日増しに症状は悪化していきます。

海老原選手は日本はおろか、世界中どこへ行っても奥さんと二人のお子さんに手紙を毎日送る愛妻家であり、子煩悩なお父さんとしても知られていました。

毎日毎日、奥さんとお子さん二人が海老原選手のお見舞いの来て、

「お父さん、早く手術を受けた方が良い」と言うのだけれども、

それでも海老原選手は手術を受けませんでした。

ある日を境に二人姉妹の妹の方が
パタッと海老原選手のお見舞いに病院に来なくなりました。

海老原選手がおかしいなあ~と思って奥さんに聞くと

「今日は運動会のお稽古」

「今日は学芸会のお稽古です」

との答えがかえっています。

ところが、これは嘘でした。

この下の娘さんは交通事故で亡くなってしまっていたのです。


奥さんは、このことを正直に海老原選手に話すと、症状が悪化することが分かっていたので必死に隠していました。

しかし、海老原選手はおかしいと思い、奥さんに買い物へ行かし、お姉ちゃん方へ
「妹はどうして来ないんだ?」と問いつめます。

お姉ちゃんは駆け引きができる歳ではないので「妹は死んじゃった」と言ってしまいます。

海老原選手は号泣し、奥さんが帰って来たときに、

「先生を呼んでくれ」と言い、先生が来ると

「先生、私手術を受けます」と言いました。

今まで手術を拒否し続けた海老原選手が、
何で手術を受ける気になったのかと先生がたずねると、

「娘が亡くなったことを今日聞きました。

娘のところへいけるのであれば私は死んでもいい。

もし手術が上手く行って助かったのであれば、

残された余生を、死んだ娘のあの世での幸せと、

家内と残されたお姉ちゃんと幸せに暮らしたい。

死んでも生きてもどちらの覚悟が出来ました」

と答えました。

手術を受けましたが、既に手遅れで数ヵ月後に、海老原選手は亡くなってしまいます。

奥さんは海老原選手が火葬場で焼かれた時に、「自分が最初に拾わせてください」といって、最初に拾ったのは足の手術をしたときに、金属のプレートを留めていた4本のボルトでした。

そして、その1本を海老原選手のお父様のお墓の中に納められ、1本を海老原選手の妹さんにあげて、1本を自分、1本を娘さんに渡しました。

そして、自分のボルトには歯科技工士の弟さんに穴を開けてもらい、それをペンダントにしてずっと身につけていました。

ある方が「そんな安物の変なペンダントをなぜしているの?」

と聞かれたときに、奥さんは、

「これは私が愛した海老原を支えてくれた大切なものです」

と答えられたそうです。

いろんな事を感じさせてくれるお話ですね。

家族愛とはこうも素晴らしいものかと改めて思います。
優しさ、強さ、弱さ、すべて溢れています。

また、買えば数円か数十円のボルトでも、思いを込めることによって、どんな高価な宝石よりも、もっと価値を見出せるんだ!ということを教えられました。

それにしても、最愛の娘さんとご主人を亡くされた奥さんの気持ちを察するに・・
言葉がありません。

天はなんと惨い仕打ちを課すのでしょう・・・


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