南蔵院 林住職のいい話 お祖父ちゃんのロマンス
鳥取の中学二年生の女の子のお祖母ちゃんが、小さい頃、竹やぶで遊んでいて竹が足に刺さって、片方の足が不自由になって、足を引きずって歩くようになってしまいました。
お祖父ちゃんと結婚する時に、そのことが問題となって、親戚の全員が反対したのですが、お祖父ちゃんは、それを押し切って結婚しました。
中学のお嬢ちゃんがお母さんに
「お祖父ちゃん、お祖母ちゃんのロマンスを聞かせてよ!」
とせがみましたが、
「そんなことはお祖父ちゃん、お祖母ちゃんに直接聞きなさい」
と言われました。
お祖母ちゃんは恥ずかしいので、買い物に行ってくると外出します。
仕方なくお祖父ちゃんに、
「お祖母ちゃんとの出会いを教えて?」
とお祖父ちゃんに言いました。
「農家の嫁にくるのに足が悪かったら野良仕事が出来ない。
そして偏見があって足が不自由な体をしていると、五体満足な赤ちゃんが生まれてこないんじゃないか」
と昔の人は言っていた。
それをずっと言われて反対されたけど、すべての押し切って結婚したんだと・・
お祖父ちゃんが言います。
「人間には背が高いとか低いとか、体重が重いとか軽いとか、いろんな特徴を持っている。
お祖母ちゃんは片方の足を引きずるという欠点ではなく、特徴を持っているだけだと思ってお祖母ちゃんと結婚したんだよ。
だからね、他の人が五体満足じゃないと困るとか、それじゃ立派な子供は生まれてこないと言われた時、足を引きずるという特徴を持っているだけだから、私の気持ちは何ら変わらないと親戚中に宣言した。
そしてお祖母ちゃんを守り続けて、今になってもお祖母ちゃんと結婚して本当に良かったと思っているよ」
女の子は作文に書いています。
この素晴らしいお祖父ちゃんとお祖母ちゃんから私の母は生まれました。
そして母から生まれた私の体には、この素晴らしいお祖父ちゃんとお祖母ちゃんの血が流れています。
私の誇りはお祖父ちゃん、お祖母ちゃんです。
あなたは悔いのない人生を過ごしてきましたか?!
「旅立つ日」
必ず明日を迎えることを約束された人は、この世に誰一人いません
今、出来ることを大切にしまよう!
あなたが虚しく過ごした今日という日は
昨日亡くなった方が、あれほど生きたいと願った明日
一度きりの人生
何かやり忘れていることはありませんか?
子供の頃に描いていた夢は今はどうなっていますか?
諦めきれない夢はありませんか?
夢に向かって!
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。