南蔵院 林住職のいい話 「コスモスの花」
![お寺 お寺](swfu/d/auto_qH1g5k.gif)
ある山梨市のお坊さんが自分たちの子供は大きくなって独立して家を出たので、空いた部屋に近所の身寄りのない子供を預かってお花や習字を教えていました。
お父さんとは生き別れ、お母様が亡くなられた、ある幼稚園児の女の子に習字を教えていました。
ある時、住職の奥様が女の子の部屋に掃除に行ったきり帰ってこない・・・
「倒れたんではないだろうか?」
![奥さん 奥さん](swfu/d/auto_MrBl3u.png)
と住職が心配してその女の子の部屋に行くと、奥様が壁に向かって泣いておられます。
住職がビックリして
「何で泣いているの?」
と聞いて、部屋の中を見ると・・
習字を教えている半紙を四つ切にした程の紙に
「おかあさん」
と書いて壁に張り、その下にミカン箱を置き、ミカン箱の上には、
昨日おやつの時に飲んだジュースの缶に、
畑に咲いているコスモスの花が一輪さしてありました。
![花瓶 花瓶](swfu/d/auto_7RhPwz.jpg)
それを見た奥様は、この女の子がお寺で暮らしているので、
「おかあさん」と書いてあるのは「位牌」であり、ジュースの缶は
「花瓶」で、ミカン箱は「仏壇」の代わりだとすぐに分かりました。
奥様はそれを見て感動したのと同時に不憫に思って泣いていたのでした。
奥様が住職に言います。
「もっといい仏壇を買ってあげて、
もっといい花瓶に捧げ替えましょうか?」
すると住職はこう言いました。
「こんな素晴らしい位牌を私は見たことがない。
こんな素晴らしい花瓶に飾られた花も見たことがない。
この気持ちの方が大切なのだからこのままにしてやっておこう!」
と・・・。
あなたは悔いのない人生を過ごしてきましたか?!
「旅立つ日」
必ず明日を迎えることを約束された人は、この世に誰一人いません
今、出来ることを大切にしまよう!
あなたが虚しく過ごした今日という日は
昨日亡くなった方が、あれほど生きたいと願った明日
一度きりの人生
何かやり忘れていることはありませんか?
子供の頃に描いていた夢は今はどうなっていますか?
諦めきれない夢はありませんか?
夢に向かって!
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。