定食屋
魂が震える話
ゆう けい氏著より
私は定食屋の娘として生まれました。
両親は忙しそうで、小学生の頃はいつも一人で遊んでいました。
唯一楽しみだったのは「ごはん」の時間だったのを覚えています。
お父さんは、□はうるさいけど、作るごはんだけは、ひいき目なしに美昧しかったんです。
高校生になった私はアルバイトに明け暮れました。
家の定食屋はあまり景気がよくないのを薄々感じていたからです。
進路を決めるときも、大学に行かずに就職するつもりでいました。
でも父に相談したら「お金の心配はいらない。大学に行け」の一点張り。
大丈夫かな?
と思いながらも、大学に行くことに決めました。
大学4年間、学費も仕送りも遅れることなく楽しく過ごすことができました。
ただひとつ気がかりだったのが、年に一度、実家に帰るたびに父が痩せていっているように見えたことです。
地元に就職が決まり、大学も無事卒業。
実家に帰ってしばらくして、母から聞かされました。
本当はダイエットなんてしていなかったこと。
定食屋なのに、自分たちは残り物の漬物と味噌汁の日々だったこと。
4年間、父は夜の交通誘導のアルバイトをしていたこと。
以前は毎日欠かさず飲んでいた大好きなお酒も、年に一度私か帰ってきた日の夜にしか飲まなくなっていたこと。
それでも父は、愚痴ひとつ言わなかったこと。
その場にいることができず、自分の部屋に戻って布団をかぶり、声を出して泣きました。
「お父さん……、ありがとう」 つて。
あなたは悔いのない人生を過ごしてきましたか?!
「旅立つ日」
必ず明日を迎えることを約束された人は、この世に誰一人いません
今、出来ることを大切にしまよう!
あなたが虚しく過ごした今日という日は
昨日亡くなった方が、あれほど生きたいと願った明日
一度きりの人生
何かやり忘れていることはありませんか?
子供の頃に描いていた夢は今はどうなっていますか?
諦めきれない夢はありませんか?
夢に向かって!
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。