いつかきっと
胸が熱くなるいい話より
若い女性からの投稿を紹介します。

ちょうど十年前、私が高校生のころのことです。
当時、私は自転車で片道50分の田舎道を通学していました。
季節は初秋だったと思います。
その日は晴れていたのですが、下校時にはかなりあやしい雲行きになっていました。
案の定、帰宅途中で激しい雷雨となりました。

私は雨具を忘れたため、全く人気のない山道を、一人、道路わきの木陰で雨宿りをすることにしました。
すると、一台の車が私の目の前に止まり、見知らぬ男性が降りて来ました。
とっさに、私は身構えました。
男性は車の後部に回り、トランクを開け、何かを取り出しました。
私はパニック寸前、心の中で「連れて行かれる?!」と叫びました。
その瞬間、男性は、「これ、捨ててもいいから」と、私の自転車の籠に一本の傘をヒョイとぶら下げると、あっという間に車に乗り込み行ってしまいました。
顔もよく拝見できぬまま……。
呆気にとられ、立ちすくんでいた私は我に返り、もう車は坂を登り、見えなくなっていたにもかかわらず、
「あ、あ、ありがとう○×!★◇した!!」
と、しどろもどろながら大きな声で叫んでいました。
そして、私はその傘を差し、雨に濡れずに帰ることができたのです。
その傘は白と黒の細かい市松模様で、持ち手は太く、いかにも男性用とわかるものでしたが、差していればいつかきっと、あの男性に会えるのではないかと思い、私は高校も大学も、雨が降るにつけ愛用し、この傘との出会いを沢山の人に話しました。

そして、だいぶくたびれてきたのでいつもではないのですが、今でもその傘を差しています。
会えたら、今度はちゃんとお礼を言います。
「捨てずに、大切に使わせて頂いています」
十年が経ち、いまだ会えないのですが……。
多分、この傘を譲ってくれた男性は、何度もこの女性を見かけているよ・・・
でも、(こんなに優しい男性が)「俺があの時の男です!」
なんて、恩着せがましく名乗り出る訳ないじゃん・・
そっと見守って「こちらこそ、君の優しさをありがとう!」って、つぶやいているよ!!
傘なんて、すぐ忘れて失くすもの・・よく10年も大切に使い続けているね~~!
お年頃の女性なのに、男物の傘を・・・
あなたは悔いのない人生を過ごしてきましたか?!
「旅立つ日」
必ず明日を迎えることを約束された人は、この世に誰一人いません
今、出来ることを大切にしまよう!
あなたが虚しく過ごした今日という日は
昨日亡くなった方が、あれほど生きたいと願った明日
一度きりの人生
何かやり忘れていることはありませんか?
子供の頃に描いていた夢は今はどうなっていますか?
諦めきれない夢はありませんか?
夢に向かって!
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。