洋服屋さん
大切なことに気づく24の物語
中山和義氏著より
ある小学生の男の子が急な雨に降られて、ずぶ濡れになって家に帰ってきました。
お母さんは、男の子をすぐにお風呂に入れて風邪をひかないように早めに寝かせました。
次の日、いつものようにお母さんが起こそうとしたのですが、男の子は起きることができません。
起きようとしても布団の上から動けないのです。
驚いた母親が医師に診てもらったところ、
進行性の筋ジストロフィーであることがわかりました。
「この子は長くても二十歳までしか生きられない」
と医師に言われました。
その夜、お母さんはお父さんに子供の病気のことを話したのですが、寝つけなかった男の子は自分が二十歳までしか生きることが出来ないという話を聞いてしまいました。
その後、男の子は車いすに乗りながら学校に通いました。
中学生になる頃、お父さんが男の子に、
「将来何になりたんだ? どの中学に行きたいんだ?」
とたずねました。
男の子は
「僕をこれ以上騙すのはやめてほしい。
僕が二十歳までしか生きられないことは、話を聞いて知っている。
僕は、学校の先生が『一日に一つ良いことをしなさい』と言ったので、
一日三つ良いことをしようと思う。
そうすれば、六十歳まで生きたのと同じになるから』
と目に涙を浮かべながら話しました。
驚いて何も言えないお父さんに男の子は、
「僕は中学には行かない。
それよりも、洋服の仕立て屋になるために見習いに行きたい。
死ぬまでにお父さんとお母さんにおそろいの服を作って、
着てもらった姿を見てから死んでいきたい」
と続けて話しました。
あなたは悔いのない人生を過ごしてきましたか?!
「旅立つ日」
必ず明日を迎えることを約束された人は、この世に誰一人いません
今、出来ることを大切にしまよう!
あなたが虚しく過ごした今日という日は
昨日亡くなった方が、あれほど生きたいと願った明日
一度きりの人生
何かやり忘れていることはありませんか?
子供の頃に描いていた夢は今はどうなっていますか?
諦めきれない夢はありませんか?
夢に向かって!
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。