ピュア
東京在住
24歳の女性からの投稿のお話

2年前にインドを旅行した時、ネパールまでの長距離バスの中で、私は気分が悪くなり、めまいと吐き気を覚えたために、途中で降りて小さな村に泊まりました。
その時、バススタンドで4歳くらいの少女に出会いました。

彼女は小さいのに物乞いをして生活をしているようでしたが、気分が悪くうなだれている私の目の前に座って、自分が物乞いをして手に入れたと思われる小さなしおれたみかんを一つ、私の手を引っぱってにぎらせ、
「カーオー、カーオー(食べろ、食べろ)」といいます。
私はのどが渇いていたので小さな声で、
「シュクリア(ありがとう)」
と言ってみかんをもらいました。

すると少女はダーッと道の向こうに走って行きました。
見ると少女は金持ちそうなおばさんに物乞いをしています。
何回も何回も手を差しのべるが、おばさんはガミガミと何か言って少女を追いはらいました。
今度少女は、すぐ近くで見ていた男の人に手を差しだます。
男の人は胸のポケットから硬貨を取り出し、少女の手ににぎらせました。
私は
「ああ、もらえてよかったね」
と心の中で思いました。
お金を手にした少女は、またダーッと走っていきました。
私は少女がくれたみかんで気分が少し楽になっていました。
何やら少女はお茶屋で話しこんでいます。
ずーっと見ているとお茶をまけてくれと頼んでいるらしいのだが、突然ニコッとこっちを見るとお茶屋から二杯のチャイを手にして私の所へ走ってきました。

「ピーオ(のみな)」
と小さな汚れた手でお茶のコップを熱そうにつかんで差し出します。
私はこの時ほどうれしく、涙があふれそうになったことはありませんでした。
彼女の目は貧しいのにキラキラと光って力強く見えました。
どこの国の人かも知らず、今日食べるものもない自分のわずかな食べ物を、経済大国から来た大名旅行者に、分けてくれた彼女のやさしさを、今も忘れることはできません。
ひょっとしたら、神様がこの少女と引き合わすつもりで
わざと体調を悪くさせたのかも知れませんね!
旅行中、一番大切な思い出を作るために・・・
あなたは悔いのない人生を過ごしてきましたか?!
「旅立つ日」
必ず明日を迎えることを約束された人は、この世に誰一人いません
今、出来ることを大切にしまよう!
あなたが虚しく過ごした今日という日は
昨日亡くなった方が、あれほど生きたいと願った明日
一度きりの人生
何かやり忘れていることはありませんか?
子供の頃に描いていた夢は今はどうなっていますか?
諦めきれない夢はありませんか?
夢に向かって!
最後まで読んで頂きましてありがとうございます。